1日たった5分間のイメージで試合に勝つ『スポーツメンタル』とは

メンタルトレーナーとして数多くのアスリートやビジネスマンをコーチングしている中原宏幸氏の『メンタルでWIN』スタート。第一回はメンタルとは何か?強いメンタルを持てるようになるのに必要な方法論についてレポートする。
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スポーツと心

プロスポーツ選⼿でも、いつもファンの期待以上のプレーでスタジアムを沸かせることができる⼈がいる⼀⽅で、肝⼼なところで結果を残せない⼈がいます。

スター選⼿とスタメンではない選⼿とでは実⼒の差はあるでしょう。当然結果が異なるのはわかります。ですが、ポジションを争っているような選⼿同⼠でも⼤事な試合で実⼒を発揮できる選⼿とそうでない選⼿がいます。

その違いは何でしょうか?

その違いはマインド(脳と⼼)の使い⽅にあります。

この記事では『スポーツで120%の実⼒を出す⽅法はマインドの使い⽅』について私のコーチとしての視点からコーチング理論をベースに解説していきます。世界的アスリートのマインドの使い⽅を紹介しながら私たちの夢や⽬標達成に落とし込む⽅法もご紹介していきます。

プロアスリートと世界的なアスリートの決定的な違い

⼀般的な(というのも変な話ですが)プロアスリートと世界で活躍しているアスリートの決定的な違いはマインドの使い⽅にあります。マインドとは脳と⼼のことです。

例えば、少し古い話ですがサッカーのW 杯の⽇本代表はかつて”決定⼒不⾜”と⾔われていました。ゴール前で決定的なチャンスにボールを受けてもシュートを打たなかったからです。

それも何度もです。

これは技術的な問題ではありません。(もちろん打てば全て⼊っていたという意味ではありませんが・・・)受け取った選⼿の無意識が『ここでシュートを決めるなんて⾃分らしくないよ〜』と抵抗したためです。

そんなバカな・・・と思われるかもしれませんが、事実です。

これと同じことは私たちの⽣活の様々なところで起こっています。

あなたが今まで恋⼈がいたことがない⼈だったとして、前から気になっていた誰もがうらやむような美⼈に突然デートに誘われたとします。しかも明⽇です!!

最⾼に嬉しいですよね?ですが、あなたは明⽇のデートで普段通り、あなたの魅⼒を発揮し、デートを楽しむことは難しいと⾔わざるを得ません。(上⼿くいくかどうかは相⼿次第のところもあるので⼀概には⾔えません)

突然お腹が痛くなったり、上⼿くしゃべれなかったり、財布を落としたり・・・ありえないようなことが起こってしまうでしょう。(無意識の抵抗です)理由はあなたの意識は恋⼈が欲しい、その⼈と恋⼈関係になりたいと思っているでしょう。しかしあなたの無意識は恋⼈のいない状態が⼼地いいと思っているのです。

『そんなこと望んでもいないのに何故?』と思われるかもしれませんが、理由は単純に慣れ親しんでいるからです。

意識で望んでいるかどうかは関係ないのです。

”ずっと恋⼈のいない⾃分”というセルフイメージが出来上がってしまっているといえます。

セルフイメージというのは『⾃分は〇〇な⼈間だ!』という⾃⼰認識、⾃⼰評価のようなものと思ってもらえればいいです。ですから無意識が恋⼈を作らせまいと全⼒で抵抗してくるのです。

もしこのデートの成功をアップさせようと思えば、デートを1週間後にしてもらって徹底的にリハーサルをします。もちろん⽬的はセルフイメージを恋⼈がいて当然の⾃分にするためです。(後ほど詳しく解説します)

話をサッカーに戻しますと、チャンスにシュートを打てない選⼿というのはJ リーグでは活躍するセルフイメージが出来上がっているけど、W 杯の⼤事な場⾯できっちり決めるサッカー選手(つまり世界で活躍するフットボールプレイヤー)というセルフイメージはできていないということです。ですから本⼈も間違いなく望んでいるシュート(得点に絡む活躍)が無意識の抵抗によって出来ないという状態なのです。

セルフイメージを上げる方法

ではセルフイメージを世界で活躍するサッカー選⼿に引き上げるためにはどうしたらいいのでしょうか?

それはゴール設定をすることです。

そして、それをすでに達成しているかのようにリアルに感じることです。
実はこのゴール設定をして、ゴール側の臨場感をリアルに感じるのはコーチングの本質の部分です。

ですが、超⼀流、成功者といわれる⼈たちは⾃然と実践されています。
例えばサッカーの元⽇本代表の中⽥英寿⽒は⾼校⽣の時点でカバンにイタリア語の教本を⼊れて持ち歩いていたというのは有名ですし、本⽥宗⼀郎⽒はみかん箱の上に乗って『世界のホンダになる!!』と宣⾔していたそうです。もちろん現状では何も実現していない、影も形もない時にです。

ですが彼らの頭の中には⾃分の活躍しているビジョンが⾒えていたのです。セリエA で活躍している姿をリアルに感じていたに違いありません。そのビジョンをリアルに感じ、繰り返しリハーサルすることでセルフイメージを圧倒的に⾼めていったのです。

ですから、試合中もチャンスにシュートを決めるというのは当然です。たとえそれがW 杯のチームの運命を決める試合であってもです。

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アウェーにも動じない強いメンタルの正体

⼤きな⼤会やアウェーにも動じないメンタルは経験豊かだから・・・という解説をされることがしばしばあると思います。もちろんそれは正しいのですが、マインドのリハーサルでも⼗分可能ということです。

国際試合の経験もない選⼿でも圧倒的な活躍をして注⽬される選⼿というのはゴール設定からセルフイメージの構築ができているということです。
『⾃分はどんな試合でも結果を出せる選⼿だ!』というセルフイメージを持っているのです。

よく⾔われる『スポーツ選⼿がどうやって⾃らを奮い⽴たせ強いメンタルを持ち、勝負に勝てるようになれるのか?』という答えもセルフイメージといえます。

試合ごとに・・・というよりは『⾃分は世界のトップリーグで活躍する選⼿だ!』というゴールからのセルフイメージがあるから”どんな試合でも活躍して当たり前”くらいのイメージといえます。

もちろんゲームなので、いつもいい結果を得られるわけではありません。しかしフォーカスしているのが『⾃分は世界のトップリーグで活躍する選⼿だ!』というゴール側の⾃分ですから、そこから⾒て、結果が出ていなければ無意識が『おかしい!何とかしなくては・・・』とクリエイティブに新しい解決⽅法を⾒つけるように働きます。

逆にこの試合は負けられない・・・などと考えてしまうと、暗に『普段通りでは勝つのは難しい・・・』ということになってしまいます。試合ごとの結果に⼀喜⼀憂するかもしれませんし、⽬の前の出来事に囚われてしまうでしょう。

そうすると余計な⼒が⼊ったりして思うようなプレーが出来ずに実⼒を発揮することが難しくなります。緊張していると抽象思考が出来ず、イメージもないまま、ただ動いているという状況に陥ってしまう可能性が⾼いです。
追い詰められたアウェーの試合のようになってしまいます。

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アスリートのマインドの使い方を私たちの夢や目標達成に落とし込む方法

世界的なアスリートのマインドの使い⽅を私たちの夢や⽬標達成に使うと圧倒的
な結果が出ます。それは先に説明した通り、成功者がやっていることでありコーチングの本質そのものだからです。

それでは順を追って解説します。

コーチングの基本であり最も重要なのがゴール設定です。
コーチングのゴール設定はどんなことでもいいというものではありません。
2つの制約があります。

2つの制約
• 想像しただけでワクワクするくらい大好きなこと
• 現状からでは達成方法がわからないくらい大きなもの

この制約を満たさないと無意識がクリエイティブに働いてくれません。
やりたくないことをやっている時はその⼈の能⼒に関係なく⽣産性はガタ落ちしてしまいますし、簡単に達成できてしまいそうなものだと現状を変える必要がないので、ただやるだけになってしまい、やはりここでも無意識は働いてくれません。

ポジティブな想像と言葉を「現在形」で繰り返す。

先述した中⽥英寿⽒と本⽥宗⼀郎⽒もこの制約をクリアしていますよね?プロ契約もしていない⾼校⽣がイタリアの世界最⾼峰のリーグで活躍しているというゴールがあったからこそ、イタリア語の教本を持ち歩いていたのです。(現状に関係なくマインドで先取りしているのです)

そしてそのゴールから⾒える(⾃分が⾒ている)ビジョンを五感を使って、できるだけリアルに感じます。ゴールが最⾼に楽しいわけですから、この時点で最⾼に楽しいです。(寝る前と起きた時、少なくとも2回はイメージしてください)

そして、ゴール側の⾃分は〇〇だ!、⾃分は〇〇なやつだ!!とポジティブなセルフトークを現在形で繰り返します。(起きている間は意識してずっとです)ここから物理的な現状に落とし込みます。このセルフトークの通りのあなたになって下さい。⾜りないこと、必要なものは⼿に⼊れて、相応しくないものは⼿放してください。

モノ、環境、⼈間関係、⾃分のゴールにとって重要な事全てです。今、あなたがどのような状況かは全く関係ありません。(どうせ劇的に変わってしまいますから)
周りの⼈が聞くと笑ってしまうような⼤きなゴールを設定して、ワクワクしながらすでに達成したかのように振る舞う。

もちろん⾜らない部分は⾏動して⼿に⼊れます。
今までしなかった⾏動をする事により、確実に現状は変わっていきます。マインドやセルフイメージは⽐較的短期間(場合によっては⼀瞬で)変化しますが、物理的な現状が変化するにはそれなりの時間が掛かります。(タイムラグがあります)
⽇々の変化を感じながら実践していただけたらと思います。

中原宏幸●文
getty●写真

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