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ゴール設定がメンタル強化への始まり

 2017/04/06 メンタル
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アスリートに必要なもの。
それは高い身体能力と技術力である。
では能力が全く同じ選手が戦った場合、勝敗を決するのは「メンタルの強さ」だ。
今回はメンタルトレーナーとして活躍する中原宏幸氏に話を伺った。

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ゴールは複数あってもいい

本サイトのコラム『1日たった5分のイメージで勝つ「スポーツメンタル」とは』で紹介した、メンタル強化に繋がるゴールの設定。コラムの筆者で、苫米地式のコーチングで多くの人々をサポートする中原宏幸さんが、必ず自分の元を訪れる人に問いかけることである。

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ゴールの設定をどのように行えばいいか。メンタル的な悩みを持つアスリートや人々にとっては、その方法がわからないという場合もあるだろう。

ここでは、中原さんにゴールの設定を含め、メンタルコーチングでのポイントを直撃。
今回は、どのようにゴール設定をすることがメンタル強化に繋がるかを聞いてみた。

「前回のコラムでは、わかりやすさを重視して中田英寿さんや松下幸之助さんという成功した方の例を挙げさせていただきました。その理由は、コーチングにおいてのゴールは、今の自分からは想像もできないくらい高い位置のものしかゴールとは言わないからです。高いゴールと聞くと、気持ちが滅入ってしまいそうな感じもありますが、高い場所から現状の自分を俯瞰して見ることができるんです。中田さんのように、自分はセリエAで活躍している選手なので、目の前のことで悩んでいることがおかしいと感じてくるんです。設定したゴールの臨場感が高ければ、その感覚が強くなる。高い視点で俯瞰することで、この位置まで来るために必要なものが見えて意識に上がってくるので、自ずと行動にも違いがでます」

高いゴール設定で自分を俯瞰する

世界のトップで活躍する人は、もともとメンタルが強いからできるのだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、アスリートだけでなく、一般人にも高いゴール設定が役に立つと中原さんは力説する。

「スポーツや業界で結果を残す人であっても、会社で成績を残したいという普通のサラリーマンであっても、ゴール設定をするという意味では同じこと。日常生活の中にゴールを落とし込んでいくわけなので、ゴールの臨場感を持ったまま目の前のタスクに取り組めます。悩んでいる人は、目の前のことしか見えてないことが多い。それは日々の暮らしでの嫌なことに、ロックオンしてしまっていて、ひとつの事柄しか見えない状況なんですね。そうではなくて、自分がどうなりたいかのゴールを高い位置に設定すること、そしてその自分の視点を持ち続けることが大切だと思います」

高いゴール設定を行えば、自ずとメンタルは強化されるようになる。その理由は、いかに自分を俯瞰して見れるかということにもつながってくるのだ。

ゴール設定はひとつにこだわらなくてもいい

アスリートであれば、オリンピックでメダルを獲得する、プロとして世界でも活躍する選手になるといったように、明確なゴール設定が可能となる。

しかし、先ほど、中身は同じといった一般の人であればどうすればいいのだろうか。

「確かに、アスリートの場合は、高いゴールの設定しやすい環境にあると思います。しかし、ゴールの設定はひとつの事案に絞る必要性はないのです。アスリートにしても競技に関することばかりでなく、生活や趣味、家族など、各分野に置いてのゴール設定を行えば、より俯瞰して自分を見られる環境が整います。そういう意味で考えれば、アスリートであろうと一般のサラリーマンや学生などに置いても、いくつものゴール設置が可能となります。どんなことでもかまいませんから、幅広く設定してみることをおすすめします」

一つに執着したゴール設定では幸せを感じない

ゴールを複数決めてしまうと、気持ちとして集中できなくなるのではないだろうかと思う人もいるだろう。しかし、いくつもの設定が、気持ちに余裕を与えてくれるだと中原さんはいう。

「結果が求められるアスリートの場合は、一般の人よりは極端なゴール設定を求められるかもしれません。しかし、一つに偏ったゴール設定だけは、避けなければいけません。高いゴール設定をしても、一つに執着した場合、狂いが生じてしまったときの対処が難しくなります。答えの見つからない問題の解決策は今見えている中には無いからです。ただ、複数のゴール設定をしていれば、一つが暗礁に乗り上げても、その他のゴールに挑戦する中で違った方法を見つけられる可能性がとても高くなる。一つに偏ったゴール設定が行き詰まるとだと、幸せを感じないことがよくある。せっかく高いゴールを設定しても、自分が幸せだと思えなければ、メンタルが強化されているということにはつながりません。さらに私たちの無意識は自分が不幸な理由を探し出すでしょう。

そうではなく“既に幸せ”が前提。なぜなら自分が設定したゴールを追いかけること自体、はじめの一歩からゴールを叶える瞬間まで幸せだからです」

ゴールの設定でつらいことも脱却できる

中原さん自身、最初からメンタルのコーチングをやろうと思ったわけではない。しかし、これまでの人生を振り返ると、今行っているコーチングと自分の考えがどことなく結びついているのではないかと思うときがあるという。

「僕は、苫米地式のコーチングに出会う前には、定職に着くことはありませんでした。学生の頃はロックに目覚めてギターを始め、音楽三昧の生活を送っていました。大学に入ってからも、会社に就職してサラリーマンとして働く自分の姿が想像できていなかったんです。会社に馴染めないというわけではないのですが、会社や社会に束縛されているような周りを見ていると、違った生き方もあるのではないかと思い始めました」

そんなときに出会ったのが、苫米地英人氏が提唱していた苫米地式のコーチングの本だった。

「コーチングという職業に導いてくれた本との出会いは、大きかったですね。いろいろ勉強していくと、自分の考えとどことなくつながっている感じを覚えました。だからこそ、多くの人のサポートをしてあげたいと思います。働き者が多いと言われる日本は、仕事をやめられない空気が漂っていると僕は思います。だから、嫌な仕事でも続けなければと辛くても働き続けている人も多い。そこで一つ上の高いゴールを見つけ出せば、そこから脱却できる可能性があるわけです」

多分野において高いゴールを設定することこそ、メンタル強化の第一歩なのだ。

松野友克●文

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松野友克

松野友克

1976年、福島県南相馬市生まれ。

小学生のときは少年野球、中学・高校ではバレーボールに熱中していた。高校時代にスポーツ雑誌の仕事に携わりたいと上京を決意。日本ジャーナリスト専門学校卒業後、複数の編集プロダクションに勤務したのちフリーランスのライター・編集者として独立した。

多ジャンルの雑誌、ムック本・書籍を制作する中でプロ野球、女子7人制など多くのスポーツ取材を行う。趣味はスポーツ観戦、ゴルフ。


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