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管理栄養士が教える消費カロリー計算!計画的にダイエット出来る方法

 2018/06/11 健康
 

本格的にダイエットを始める方も多いと思います。

その時代によって流行りのダイエット方法があります。

ダイエットの大原則は

摂取カロリー<消費カロリーです!

この関係を守ることが何よりも大切です。

そのため、自分自身が1日でどのくらいのカロリーを消費しているのかを知ることは、ダイエット計画を立てるにあたりとても重要になります。

消費カロリーは、年齢・性別・体格・生活状況などの影響を受けるため、人それぞれで違ってきます。

今回は、自分自身で1日の消費カロリーを計算する方法をお伝えします!計画的にダイエットをしていきましょう。

消費カロリーは大きく3種類ある!

「カロリー」はエネルギー量を表す単位の1つで、一般に「kcal(キロカロリー)」で表示されています。

ヒトの消費カロリーは以下の3種類に分けられます。

  • 基礎代謝量
  • 食事誘発性熱産量
  • 活動時代謝量

生きるための消費カロリー


生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギー量を「基礎代謝量」と言います。

その多くは、生きるために休むことなく働く臓器(心臓・腎臓・肝臓など)や脳で消費されています。

 重量(Kg)1日の消費カロリー臓器1Kgあたりの消費カロリー
骨格筋2836813
脂肪組織15684.4
肝臓1.8361200
1.4337240
心臓0.33146440
腎臓0.33137440
その他23.1627712

基礎代謝量として骨格筋が消費するカロリーは、体重1㎏あたり13kcalです。

臓器に比べて低いものの、体重1㎏あたり約5kcalの脂肪組織よりも高くなります。

そのため、加齢や運動不足によって骨格筋の割合が減り体脂肪量の割合が増えれば、基礎代謝量は低くなってしまうのです。

食事による消費カロリー

実は、食事を摂った時にもエネルギーは消費されています。食事の後に体が温かくなったり、汗をかいたりする経験は誰にでもあると思います。

このように、食事によって消費カロリーが増えることを「食事誘発性熱生産」と言います。

カロリーを摂取するための食事なのに、なぜカロリーが消費されるのでしょうか?それは、「噛む」行為と、摂取したものの「消化と吸収」にエネルギーが必要だからです。

また、「どんなものを食べるか」によっても食事誘発性熱生産は異なり、三大栄養素のうちタンパク質を摂取した時が最も高くなると知られています。

タンパク質は他の栄養素に比べて構造が複雑なので、消化・吸収に大きなエネルギーを要するのです。

食べると熱が発生する

摂取エネルギー量のうち食事誘発性熱生産として消費される割合

  • タンパク質:約30%
  • 糖質:約6%
  • 脂質:約4%

同じ摂取カロリーならば、タンパク質の割合を高めた食事の方が消費カロリーは高くなるということになります!

高タンパク質食については様々な見解がありますが、タンパク質の慢性的な過剰摂取は口臭・体臭の原因になったり、大腸がん・腎臓病のリスクを高めたりもします。

個人での食事管理の場合、タンパク質の摂取量はエネルギー比率20%を上限に設定するのが良いでしょう。

活動による消費カロリー

運動や生活活動(労働・家事・通勤・通学など)で体を動かしたときに消費するエネルギー量を活動時代謝量と言います。

動作の強度が高いほど、動作の時間が長いほど、消費カロリーは高くなります。

運動を含めた身体活動の強度を表す単位をMETs(メッツ)と言い、METsの値は「その活動で消費されるカロリーは安静時の何倍か」を意味します。

そして、1日24時間の内「どのくらいの時間をどのくらいの活動強度で過ごしているのか」を基に、日常生活の活動をレベル分けしたものを身体活動レベルと言います。

身体活動レベル低い(Ⅰ)ふつう(Ⅱ)高い(Ⅲ)
運動強度(METs)1.5(1.4~1.6)1.75(1.6~1.9)2.0(1.9~2.0)
生活の内容ほとんど座っている座った仕事。通勤・家事・軽い運動あり立ち仕事・スポーツをする人
睡眠(0.9METs)7~8時間7~8時間7時間
静的な活動(1.5METs)12~13時間11~12時間10時間
歩行・家事(2.5METs)3~4時間4時間4~5時間
中程度の活動(4.5METs)0~1時間1時間1~2時間
高強度の活動(7METs)0時間0時間0~1時間

習慣的な活動から、1日の消費カロリーを計算したい時は「身体活動レベル」を用いると便利です。

特定の動作をした時の消費カロリーを求めたい時は「METs」を用いて計算することができます!(METsの計算方法については後ほど詳しく説明します)

1日の総消費カロリーの内訳

1日に消費されるカロリーの一般的な内訳はこんな感じです!

  • 基礎代謝量:60%
  • 食事誘発性熱生産:10%
  • 活動時代謝量:30%

日常生活の活動強度・活動量を高めれば活動時代謝量は多くなります。

運動によって体組成が変われば、基礎代謝量を高めることもできます。つまり、生活を変えれば体つきも変わり、結果として健康的に痩せられるのです!

さて、どんな運動でどれくらいのカロリーが消費されるのか、運動でダイエットしたいと考えている人であれば気になるポイントですよね。

そこで、代表的な運動の消費カロリーをまとめてみました!

ウォーキングのカロリー

よく1日1万歩を歩きましょう。と言われますね。では1万歩でどれくらいカロリーを消費するのでしょうか?

ウォーキングでのカロリー計算

4.0METs×時間×1.05×体重(㎏)

※METsとは運動の強度です。

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”10″]
※身長160センチの人の歩幅は歩幅72㎝と想定して計算式を作ってみました。

ランニングの消費カロリー

歩くスピードは時速4キロとよく言われますね。

それでは歩く速度の倍の時速8キロで30分走った場合はどれくらいのカロリーを消費するのでしょうか。

ランニングのカロリー計算

時速8.0㎞の場合

8.3METs×時間×1.05×体重(㎏)

※METsとは運動の強度です。

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”11″]

自転車の消費カロリー

次は自転車で走ったときのカロリーをみてみましょう。

ママチャリ・ロードバイクでは運動の強度が違うため消費するカロリーも変わってきます。

自転車で消費するカロリー

ロードバイク・・・12METs×時間×1.05×体重(㎏)

ママチャリ・・・4.0METs×時間×1.05×体重(㎏)

※METsとは運動の強度です。

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”12″] [CP_CALCULATED_FIELDS id=”13″]

スポーツジムのバイクをこいだ時は「運動結果」に消費カロリーが出ると思います。
参考にしましょうね。
    

水泳のカロリー消費量

クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、水中ウォーキングの場合どれくらいカロリーを消費するのか?興味ありますね。

水泳の消費カロリー

クロール・・・8.3METs×時間×1.05×体重(㎏)

平泳ぎ・・・10.3METs×時間×1.05×体重(㎏)

背泳ぎ・・・9.5METs×時間×1.05×体重(㎏)

バタフライ・・・13.8METs×時間×1.05×体重(㎏)

水中ウォーキング・・4.5METs×時間×1.05×体重(㎏)

※METsとは運動の強度です。

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”22″] [CP_CALCULATED_FIELDS id=”14″] [CP_CALCULATED_FIELDS id=”15″] [CP_CALCULATED_FIELDS id=”16″] [CP_CALCULATED_FIELDS id=”17″]

筋トレのメニュー別消費カロリー

運動の消費カロリーは、種目・時間・その人の体重によって変わります。

筋トレの消費カロリー

スクワット・・・5METs×時間×1.05×体重(㎏)

クランチ・・・3.8METs×時間×1.05×体重(㎏)

チェストプレス・・・3.8METs×時間×1.05×体重(㎏)

ローイング・・・5METs×時間×1.05×体重(㎏)

アームカール・・・4.3METs×時間×1.05×体重(㎏)

※METsとは運動の強度です。

ダイエットを成功させるために1日の消費カロリーの目安を知る

1日の消費カロリーを計算するには、以下の2点を知る必要があります。

  • 基礎代謝量
  • 身体活動レベル

それぞれを計算していきましょう!

基礎代謝量の計算方法

基礎代謝量を計算する方法はいくつかあります。今回はAさんをモデルに2種類の計算方法をご紹介します。

・30歳
・身長160㎝
・体重55㎏
・体脂肪率30%

体重を48キロに落としたいな。と思っている。

Aさん
あと7キロほどダイエットしたいです。カロリー計算を教えてください。
先生
はい。わかりました。

基礎代謝基準値から基礎代謝量を計算

最も簡単な計算方法です。下の表から自分の性別・年齢に該当する基礎代謝基準値に体重をかけて計算します。

基礎代謝基準値(15歳以上)

この計算が向いている人

  • 「普通」体型の方
  • ざっくりと把握したい方
基礎代謝量

基礎代謝量(kcal/日)=基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×体重(kg)

Aさんの基礎代謝量(kcal/日)=21.7(kcal/kg/日)×55(㎏)=1194kcal

あなたの基礎代謝量は?
入力するとあなたの基礎代謝量がわかります。
[jazzy form=”_2″]

除脂肪体重から基礎代謝量を計算

この計算が向いている人

  • 「肥満」「隠れ肥満」体型の方
  • アスリートの方
  • ストイックな方

BMI値を知ろう

BMIとは

※BMIとは国際的な体格指数です。

BMI=体重kg÷{身長(m)×身長(m)}で求めた値から体格を判定します。

AさんのBMIは、55÷(1.6×1.6)=21.5となり「普通」の範囲です。

18.5未満・・・痩せ
18.5以上25未満・・・ 標準
25以上・・・肥満

    計算してでた数字はいくつでしたか?

  • 18.5未満・・・痩せ
  • 18.5以上25未満・・・ 標準
  • 25以上・・・肥満

となります。

Aさんの体格は、BMI判定では「普通」になります。

しかし、体脂肪率は30%なので、体脂肪率による判定では「肥満」になります。いわゆる「隠れ肥満」体型です。

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”9″]

体脂肪の割合が高い人は、標準の人に比べて基礎代謝量が低くなりますので、より正確に計算したいという方は、「除脂肪体重」から求める計算方法がおすすめです。

計算方法

除脂肪体重(kg)=体重(kg)-{体重(㎏)×体脂肪率(%)}

Aさんの除脂肪体重(kg)=55(kg)-{55(㎏)×30(%)}=38.5㎏

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”18″]
除脂肪体重が出たら、いよいよ基礎代謝量を計算しましょう。

基礎代謝量

基礎代謝量(kcal/日)=除脂肪体重(㎏)×28.5(kcal/kg/日)

※Aさんの基礎代謝量(kcal/日)=38.5(㎏)×28.5(kcal/kg/日)=1097kcal

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”19″]

Aさん基礎代謝基準値で求めた値と比べると100kcalほど差がありますね!

基礎代謝量の計算は、計算式によってどうしても差が生じます。

前者は一般向け、後者は競技者向けによく用いられている計算式です。

どちらが正しいというわけではなく、あくまでも基礎代謝量の目安を知るツールとして使いましょう。

「肥満」体型の方は気づかないうちに「食べ過ぎ」ていることが多いため、まずはその年齢・性別の平均値を参考に「通常の食事量」に慣らすことをおすすめします。

身体活動レベルをかけて計算

次は自分の身体活動レベルを把握していきます。身体活動レベルは日常生活の内容によって3つのレベルに分けられます。

自分の日常を振り返り、当てはまる身体活動レベルの係数を基礎代謝量にかけて計算していくのですが…なかなか自分で判断できないという人もいるかと思います。

仮に「ふつう(Ⅱ)」と判断できても、かける係数に1.6~1.9と幅があっては、エネルギーの不足や過剰な摂取が心配になりますよね。

身体活動レベルは、24時間を活動内容ごとに振り分けることで知ることができます!Aさんを例に身体活動レベルを判断していきましょう。

Aさんの日常生活

・仕事はデスクワーク中心

・通勤は駅までは片道30分歩き、電車で移動

・買い物などの外出時は車がメイン

・読書や映画鑑賞が趣味

・週に2日1時間程度のウォーキングをしている

これら習慣的な活動の1日あたりの平均時間を、次の表の活動分類に当てはめていきます。

身体活動レベル低い(Ⅰ)ふつう(Ⅱ)高い(Ⅲ)
運動強度(METs)1.5(1.4~1.6)1.75(1.6~1.9)2.0(1.9~2.0)
生活の内容ほとんど座っている座った仕事。通勤・家事・軽い運動あり立ち仕事・スポーツをする人
睡眠(0.9METs)7~8時間7~8時間7時間
静的な活動(1.5METs)12~13時間11~12時間10時間
歩行・家事(2.5METs)3~4時間4時間4~5時間
中程度の活動(4.5METs)0~1時間1時間1~2時間
高強度の活動(7METs)0時間0時間0~1時間

Aさんの場合、以下のように時間が振り分けられました。

まず、それぞれの活動の強度(METs)の値に、その活動を占める時間をかけます。

  • 睡眠:0.9(METs)×7(時間)=6.3(METs・時)
  • 静的な活動:1.5(METs)×12(時間)=18(METs・時)
  • 低強度の活動:2.5(METs)×4(時間)=10(METs・時)
  • 中強度の活動:4.5(METs)×1(時間)=4.5(METs・時)
  • 高強度の活動:7.0(METs)×0(時間)=0(METs・時)

すべての値の合計を24時間で割ると活動強度の平均が計算でき、その値から身体活動レベルを判断できるのです!

Aさんの身体活動レベル

38.8(METs・時)÷24(時間)=1.62

Aさんの活動強度の平均は1.62(METs・時)となり、身体活動レベルは「ふつう(Ⅱ)」と判断できました。

それでは1日の消費カロリーを計算してきましょう。

Aさんの消費カロリー
1日の消費カロリー=基礎代謝量×身体活動レベル係数
Aさんの1日の消費カロリー=1097kcal×1.62=1777kcal

活動強度の平均の計算をせず、ふつう(Ⅱ)の代表値1.75をかけた場合、

活動強度を無視すると
Aさんの1日の消費カロリーは

1097kcal×1.75=1920kcal

という計算になっていました。

より効率的にダイエットをするためにも、活動強度の平均値(METs・時)を計算することをおすすめします!

ダイエット計画を立てる

1ヶ月で減らして良い重量の目安は、体重の-5%までです。

それ以上の減量では、体調を崩すリスクが高くなったり、リバウンドをしやすくなったりします。

おすすめの目標値は、現体重から-3%です!

「頑張れば達成できる」現実的な目標値になるでしょう。

AさんはBMI21.5、体脂肪率30%の「隠れ肥満」体型です。現体重から-3%の体脂肪を減らす目標とします。

Aさんの目標値
55㎏-(55㎏×3%)=55㎏-1.65㎏=53.4㎏

1.65㎏の体脂肪を減らすのが1ヶ月での目標になります。

減らしたい体脂肪をカロリー換算

体脂肪1㎏を減らすには、約7200kcalのカロリー消費が必要になります。Aさんの減らしたい体脂肪量をカロリー換算すると…

7200kcal×1.65=11880kcal

11880kcal÷30日=396kcal

1日あたり約400kcalのコントロールが必要になってきます。

しっかり食べて運動で消費しよう

Aさん
Aさん「運動やる時間ないから1日400kcal食事から減らそう!」
先生
ダメです。その考え方はとても危険です。

1日の摂取カロリーは、筋肉量の減少を防ぐためにも基礎代謝量以上は摂らなければいけません。

Aさんの1日の消費カロリーは1777kcalなので、ここから400kcal引くと1377kcalなので、基礎代謝量はキープできています。なぜ、食事を減らすだけではだめなのでしょう?

それは、食事や運動のコントロールが「体脂肪にどのような影響を与えるか」がポイントになります。

  • 食事量を減らす→これからつく体脂肪の蓄積を防ぐ
  • 運度量を増やす→ついてしまった体脂肪を減らす

Aさんは「隠れ肥満」体型なので、身体についてしまった体脂肪を減らす必要があります。

Aさんのダイエットには運動が必須ということになります!

また、そのまま体脂肪だけを減らしていくだけでは「筋肉不足」体型になってしまいますので、運動で筋肉量を維持・増加させることもキレイに痩せるための重要なポイントです。

Aさんのダイエットプラン
<Aさんのダイエットプラン例>

・食事からの摂取カロリー目安 1600kcal/日

・運動や生活活動で消費するカロリー目安 300kcal/日

食事は主食・主菜・副菜でバランス良く

ダイエット目的でのPFCバランスは以下の内容がおすすめです。

栄養バランス

タンパク質:15~20%
脂質:20%
炭水化物:60%
※Aさんの場合(1600kcal) タンパク質:60~80g 脂質:35g 炭水化物:240g

このバランスを保ちつつ適切なカロリーを摂るためには、どんな食事をすれば良いのでしょうか?ここからは、具体的な食事の摂り方をご案内します!

主食

主食はごはん・パン・麺などを主材料とする料理のことで、炭水化物の供給源として重要です。

1日の目標カロリーに対して、1食あたり主食をどのくらい食べたら良いのか、目安量をまとめました!

 1600Kcal1800Kcal2000Kcal
ご飯160g180g200g
食パン90g~120g(6枚切り1.5~2枚)90g~120g(6枚切り1.5~2枚)90g~120g(6枚切り1.5~2枚)
ロールパン75g~100g(小3個~4個)75g~100g(小3個~4個)75g~100g(小3個~4個)
うどん(ゆで)250g~300g250g~300g250g~300g
そば(ゆで)200g~300g200g~300g200g~300g
パスタ(乾麺)80g~100g80g~100g80g~100g
中華麺(ゆで)200g200g200g

主食は摂りすぎると体脂肪量を増やす原因になります。

食事量のコントロールにおいて重要になるので、適量を覚えて押さえておきましょう。

主菜


主菜は肉・魚・卵・大豆・大豆製品を主材料とする料理のことす。

タンパク質の供給源として重要です。下の表に、主菜として使う時の各食材の目安重量をまとめました。

 1600Kcal1800Kcal2000Kcal
牛もも肉70~80g70~80g70~80g
豚もも肉80~100g80~100g80~100g
豚ひれ肉80~100g80~100g80~100g
鶏むね肉(皮なし)100g~120g100g~120g100g~120g
さけ80~100g80~100g80~100g
かつお70~80g70~80g70~80g
まぐろ(赤身)80~100g(5~7切)80~100g(5~7切)80~100g(5~7切)
ぶり40~60g40~60g40~60g
いわし70~80g70~80g70~80g
80~100g(M2個~L2個)80~100g(M2個~L2個)80~100g(M2個~L2個)
納豆50g(1パック)
50g(1パック)50g(1パック)
木綿豆腐150g~200g(1/2~2/3丁)150g~200g(1/2~2/3丁)150g~200g(1/2~2/3丁)

肉・魚はタンパク質の供給源として重要ですが、種類や部位によっては脂質量も高く、カロリーを摂りすぎてしまうことも…。

この表はダイエット向けの食材ですのでご安心してくださいね。

表の食品は、比較的高タンパク質・低脂質な食材なので、重量も多く使えます。

特に鶏むね肉とまぐろの赤身はダイエット向けの食材と言えるでしょう。

ぶりは脂質量の高い魚として有名ですが、DHA・EPAを多く含む良質な脂質を摂取できます。

食べすぎは禁物ですが、ほどよく取り入れましょう。

副菜

副菜は野菜・いも・豆類(大豆を除く)・きのこ・海藻などを主材料とする料理のことです。

野菜サラダや小鉢料理、味噌汁や野菜スープなどが副菜にあたります。ビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源として重要です。

副食は1日で5皿程度が目標です!副菜に使われている野菜の重量目安は以下の通りです。

  • 具だくさん味噌汁 75g
  • お浸しや煮物の小鉢 80g
  • 生野菜サラダ 85~100g

毎食副菜を1皿以上食べる習慣をつけましょう。

お弁当など副菜の準備が難しいときは、100%野菜ジュースなどを利用しても良いですね!

果物や乳製品も積極的に


果物や乳製品も取り入れましょう。

果物は水溶性ビタミン・カリウム・食物繊維・オリゴ糖などが入っています。

乳製品はカルシウム・タンパク質・乳酸菌などの供給源になります。

身体の調子を整えたり、足りない栄養素を補ったりするのに重要です。

間食やデザートとして上手に取り入れると、食生活も豊かになりますよ。

運動による消費カロリーの計算

Aさんの1日の消費カロリーを300kcal増やすためには、どんな生活をすれば良いでしょうか?まずは、300kcalを消費するための運動量を求めていきます。

METsとEX

運動を含めた身体活動の強度を表す単位をMETs(メッツ)と言い、そこに時間をかけた運動量を表す単位をEX(エクササイズ)と言います。

消費したいカロリー量をEXに換算し、運動時間で割るとMETsが求められます。

METsの計算方法
EX=消費カロリー(kcal)÷1.05÷体重(㎏)
METs=EX÷運動時間

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”20″]

EXが出たら、次にMETsを計算してみましょう。

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”21″]

Aさんは通勤で毎日1時間(週5日)、週に2回1時間のウォーキングをしています。つまり、1週間に7時間の歩行運動をしています。

AさんのEX

Aさんの現在のEX=4METs×7時間=28EX/週  1日当たり4EX

ここに、消費したいカロリー分のEXを足すと、Aさんがダイエットするために必要な運動量が算出できます。

Aさんの必要な運動量

EX=300(kcal)÷1.05÷体重(㎏)=5.2EX

Aさんに必要な運動量=4EX+5.2EX=9.2EX

<Aさんの運動内容>
・週5日の通勤歩行(4.0METs)1時間      20.0EX/週
・週3回のランニング(8.0METs)1時間     24.0EX/週
・週3回のジム エアロビ(7.3METs)1時間   21.9EX/週
                    
合計 65.9EX/週  1日当たり9.4EX

※計算に使ったMETsの値は『代表的な運動のMETs値』を参考にしています

種目METs
普通に歩く3.0METs
ウォーキング3.5METs
ゆっくり階段を上がる4.0METs
腕立て伏せ3.8METs
スクワット5.0METs
軽いウェイト3.0METs
ウェイトリフティング6.0METs
踏み台昇降運動9.0METs
サッカー7.0METs
野球・ソフトボール5.0METs
テニス7.3METs
ゴルフ4.8METs
柔道・空手10.3METs
キックボクシング10.3METs
ジョギング7.0METs
マラソン13.3METs
クロール8.3METs
クロール(ゆっくり)5.8METs
背泳ぎ4.8METs
平泳ぎ5.3METs
アクアビクス5.5METs
水中歩行4.5METs
エアロビクス7.3METs
ベリーダンス4.5METs
フラダンス4.5METs
ティラピス3.0METs
卓球4.0METs
バレーボール4.0METs
なわとび11.8METs
スケートボード5.0METs
スキー7.0METs
砲丸投げ4.0METs
ハードル走10.0METs
自転車競技16.0METs
自転車(山道)14.0METs
自転車(レジャー)3.5METs
ラグビー8.3METs
ハンドボール12.0METs
アメフト8.0METs

結構な運動量ですよね!Aさんはデスクワーク中心の生活なので、身体を動かす仕事をする人よりも多くの運動量を確保しないと、なかなか体脂肪は燃えてくれません。

ただ、運動不足の方はむくみやすい・便秘しやすい傾向がありますので、むくみや便秘の解消から体重減少が起こるはずです。

体脂肪量がどれだけ減っているかを確認するには、除脂肪体重から計算して確認しましょうね。

Aさんの成果
ダイエット前:体重55㎏ 体脂肪率30%
1か月後の体重:体重53.5㎏ 体脂肪率28.5%

減った体脂肪量(㎏)=ダイエット前の体脂肪量(㎏)-現在の体脂肪量(㎏)
55㎏×30%-53.5㎏×28.5%=16.5㎏-15.2㎏=1.3㎏

減った体重1.5㎏のうち、1.3㎏の体脂肪が減ったことがわかりますね!

消費カロリーの計算方法

消費カロリー(kcal)=EX(METs×時間)×1.05×体重(㎏)

[CP_CALCULATED_FIELDS id=”23″]
30分しか運動できない場合は、0.5時間として計算してください。

これは便利!消費カロリー 計算 アプリ

「計画を立てるのが面倒くさい…」
「ダイエットを始める前からくじけそう…」

大丈夫です!そんな方は便利なアプリを使って管理してもらいましょう!

おすすめダイエットアプリ「あすけん」

NHKでも紹介されたアプリで、アプリダウンロード数は50万件を超えています!

初期設定で性別・生年月日・身長を入力すると、1日の食事で摂るべきカロリーと運動で消費したいカロリーが設定されます。

食事内容を入力すると、その内容に対して栄養士からアドバイスが無料で受けられるのです!

「カロリー面では問題ないのですが、脂質が多めになっています。次の食事は、さっぱりしたおかずの食事を心掛けてくださいね。」

…というような感じで、非常にわかりやすく、行動しやすいアドバイスをくれます!

更にすごいのが、ダイエットにおける食事と運動の比率を自分で選択できる点です!「食事中心」「食事運動バランス良く」「運動中心」の3つから選べるようになっているので、自分の生活に合ったダイエット方法が選べます。

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まとめ

今のあなたの体型は、今までの食事と生活内容の結果です。

「今の体型のままではいけない!」と感じるのであれば、今までの生活を変える必要があるということです。

「〇〇をするだけで痩せる」
「〇〇を食べると痩せる」

その時代で流行るダイエットは、単純・明解で気軽に始めやすいものではありますが、そのダイエット法が誰にでも合っているとは限りません。

例え痩せられたとしても、食事や運動に対する考え方が変わらなければ、また繰り返すかもしれません。

ダイエットを機に、自分の「生き方」を見直してみてくださいね!

西坂真秀美●文(管理栄養士)

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西坂真秀美

西坂真秀美

2010年管理栄養士免許取得後、介護・医療・フィットネスなどの業界に従事。「健康な身体」「勝つための心身」「理想のボディ」を叶えるには食事とトレーニングのバランスが大切です。

トレーニングで自己実現を目指す方を食事面からサポートしたい、そんな想いを込めて執筆していきます。

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